笠寺という名の菓子の話を思いついたので書いてみた。

室町時代 尾張管領家斯波家に時の将軍が下向した。この将軍は美食家として有名であった。
斯波家としても、自家の勢力を示すためにも山海の珍味を取り揃え盛大にもてなした。

宴は三日三晩続き、さてこそご満足されたであろうと斯波氏の当主が尋ねたところ、将軍は不満顔であった。

理由を尋ねるとこの宴席の料理に驚きがないとの答え。さすがに美食家で知られた将軍であり、宴席で出された料理は、以前に食べたことがあるものばかりであると。

斯波氏としては面目丸つぶれである。
そこで執事の織田家に将軍でさえ食べたことがないであろう料理を出すように命令した。
織田家の当主は悩んだ。
将軍でさえ食べたことがない料理とはなんであろう。

現在の名古屋の笠寺という寺に宿泊していた織田家当主が、笠寺の住職に相談したところ、たまたま南蛮渡来の菓子があるという話になった。
ただし南蛮渡来ゆえ、将軍の口に合うかどうかはわからないと住職はいうが、織田家としてはわらにもすがる思いで、ともかくその菓子を出した。

不安にかられながらも将軍の意見を聞いたところ、初めて食べた甘き菓子であり、甘露とはこのことであるとたいそうな喜びであった。

斯波氏の面目も織田家の面目も回復した。
将軍は斯波氏と褒詞を贈るとともに、執事の織田家にも褒美の声をかけ、今後は斯波氏と手を取り合って、尾張を治めるように言った。これが尾張 織田氏が勢力をつけ始めるきっかけになったのである。

また将軍はその喜びの証として、その菓子に、寺の名前をつけるようにも言った。

その小麦粉を卵で固め、当時珍しい砂糖を練り込んで焼いた甘い菓子の名こそ
「かさでら」

のちのカステラである。

という嘘を思いついたので書いてみた。

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