【嘘】金兵衛の砂糖菓子【kurauso】

Sugar
Sugar Photo by Uwe Hermann

江戸後期の発明王卸屋金兵衛の一番大きな発明はもちろんおろし金である。
ロシアとおろし金 | Singer Song iPhone Annex

おろし金のおかげで苗字帯刀を許された金兵衛であるが、その工夫意欲は歳を重ねても相変わらずであった。
近所の子供のおもちゃを作ってみたりしながら晩年を過ごしたという。

ある日金兵衛の元にある機械の話が持ち込まれた。
それは漂流したロシア船に積み込まれた物を松前藩が押収したものである。
それがなにをする機械なのかがわからなかった藩の役人達は困った挙句金兵衛に何をする機械なのかを調べるよう依頼した。

金兵衛ももちろん見た事のない機械であったが、そこは工夫好きの金兵衛である。
歳をとった自分を藩の役人が頼りにしているという気持ちも刺激され、調べてみる事にした。

その機械は回転する大きな轍の盆状の機械であった。

実はこの機械、当時世界各地で製造され始めたライフル銃の弾を丸く整形する為にロシアで考案された機械であった。
高温で鉄を溶かした後、この機械で回転する事により丸くする構造であった。
しかし、手間がかかる上安定した製造が出来ない事からロシアでも破棄された機械という曰く付きの機械であった。

金兵衛は数ヶ月時間をかけ構造を調べた。
しかし盆が回転する事以外はわからず半分諦め掛けていた。

ある日金兵衛は孫の金一が飴をなめているのを見た。

その時金兵衛は閃いた!

そうだ、これで飴を丸めてみたらどうだろう?

金兵衛は早速飴屋から大量に飴を買い入れ試してみた。
さらに当時貴重であった砂糖も松前藩の役人から入手した。

飴を盆にいれ下から火を当ててみた。
更に砂糖を上からかけていく。

何度も砂糖をかけていたその飴は回転しながら形を変えていった。

まるでツノのように砂糖が重なっていったのである。

出来上がったその菓子は甘いのはもちろんその独特な形が面白いと松前藩主から徳川将軍家に献上された。

将軍もその菓子を気に入り松前藩及び金兵衛に恩賜が与えられる事になった。

金兵衛は松前藩主から武士への取り立てを勧められたが、断った。
それは結局この機械がなにをする機械なのかがわからなかったという、金兵衛のプライドであった。

金兵衛は武士への取り立てを辞退するかわり、その機械の製造方法を全国に公開する事を許して貰った。

金兵衛が生まれ育った江戸日本橋でも食べて欲しいとの思いからである。

こうして独特な形のそのお菓子とその製法は日本橋の菓子屋に持ち込まれ、そこから全国に広がる事になった。

飴の外側にツノの様な突起がついた小さなお菓子は金兵衛の砂糖菓子という意味で、金平糖と呼ばれる事になった。

金平糖誕生秘話である。

という嘘を思いつきました。
#kurauso

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