友達

仲違いした(私が一方的に、だが)友がいる。
彼からの謝罪の申し入れさえ拒んだ。
それくらい私の中で譲れない何かを傷つけられたと思っていた。

私は彼に福岡移動の事は告げなかった。
少し引っかかるものもあったが、自分が絶縁を宣言した相手に告げる事もなかろうと思った。

人伝にきいたのであろう。
そんな彼からメールがきた。
「連絡もらえなくて寂しかった。
〜略〜
今度博多に出張で行くから会えないか?」

頑なに彼からの連絡を無視していた私の中で、何かが溶けた。

会う事にした。

博多駅に彼はいた。
いつものようにすこしはにかんだ顔だ。

彼は何かを言おうとした。
私はそれをさえぎって言った。

「一発殴らせてくれ」

・・・・・ 彼は受け入れた。

私は彼の左頬に軽く拳を当てた。

「こつん」

それで色々なわだかまりを終わりにしよう。

私達はあの日以来、久々に、そしてまた、あの頃のように、飲んだ。

久々に、彼と、飲んだ。
やはり、彼は、私の「友達」だ。

僕のなかにもう一人の僕がいて
膝を抱えて遠い空を見ている
「僕には友達なんていらないよ」
「友達はいつか離れて行く」
傷つくのは僕一人じゃないか
もう一人の僕がそう呟いた
そうだね My Friend 君は全く正しい
そうだね My Friend 遠くで雲が流れて行く

ある日誰かが呼ぶ声が聞こえた
それはとても小さな声だった
勇気を出して声を探したけど
そこは広い高原 誰もいなかった
「やっぱり僕は一人ぼっちだ」
風が涙を飛ばして行く
そうだね My Friend 君は全く正しかった
そうだね My Friend 夕焼け空が悲しすぎた

ひとしきり泣いて帰ろうとした時
遠くの丘に君が立っているのが見えたんだ
君は少しはにかむように下手くそに笑った
僕も笑った そして僕達は友達になった
「僕だってずっと一人ぼっちだ」と君は言った
信じてみたのは偶然なんかじゃない
そうだね My Friend 君の笑顔はとても寂しげで
そうだね My Friend もう一人の僕と似ていたんだ

今日も僕は最終電車で呑んだくれてる
酒に逃げるのは明日が怖いからだ
そんな僕を見て君は言うだろう
「傷つく事を恐れなくてもいいんじゃないか」
妥協や馴れ合いなんていらない
ただ一緒にいてくれるだけでいい
そうだろ My Friend それを友達と呼ぶのなら
そうだろ My Friend それを友達と呼べるのなら

—— ◇ —— ◇ —— ◇ ——

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“友達” への3件の返信

  1. ピンバック: 気になった話題 2011-08-25 | iPhone 研究室(iPadもね)

  2. 以前の記事を覚えてます。
    事情はよくわかりませんが、元に戻ったんだね。良かった(^^)
    彼のある意味勇気ある行動と広い心を持ったkuracyanに拍手。

    このような記事を読むといつもそれぞれの方を自分にあてはめて考えちゃうな。
    自分だったらどうなんだろうと。

    • ありがとうございます。
      色んなタイミングが重なった結果だとおもいます。
      大事にしたいと思います。